弁護士の一言は重い~たった一言でがらりと変わる

私は会社に関する弁護を多くやっています。

一方で、刑事事件の担当をすることもあります。

刑事事件の中でも国選弁護事件は、お金がなくて弁護士を頼めない人の案件が多いです。

とある公務執行妨害事件を担当した時のことです。80歳を超える方が、自転車で走っている途中、警察官から呼び止められて色々と聞かれるうちに、「なんでそんなに犯人みたいに扱われなきゃならんのだ!」とイライラしてしまい、警察官をぽかりと(軽く)叩いてしまったのです。

それで逮捕。逮捕されて、そのショックからみるみる痩せていきました。色々かけあって10日ほどで釈放されましたが、何せ身寄りがない。一人で小さい家に住んでいたのです。お金も年金だけ。警察署から車に乗せて、家まで送りました。

そして、「これで自由の身です。よかったですね。困ったことがあったら、何でも相談して下さいね。」と伝えると、突然その人は泣き出しました。

突然過ぎて驚いていると、その方は語り出しました。

「こんな年になって警察の世話になって、もうこの世に生きている意味なんてないと思っとった。先生が帰ったらわしゃ死のうと思っとった。でも、先生の今の言葉で救われた・・・」

あぁ、言葉って、重いな。何気なく発した言葉が人を勇気づけることもあれば、傷つけることもあるということを改めて思いました。

弁護士は言葉によって人を助ける仕事です。

自分の言葉にさらに磨きをかけていきたいと思います。

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