変えられない事実を変えようとしていませんか

東京出張の際、私鉄に乗りました。

人身事故のため、途中で折り返し運転とのこと。
目的地は人身事故があった駅の先でした。

復旧の見通しを確認すると、
それほどかからない見込みでしたので、
行けるところまで行くことにしました。

ところが、途中で「運転間隔の
調整のため、停車します」とのこと。

結局、1時間程度の遅れで到着することが
できたものの、その間は電車の中で
待機せざるを得ませんでした。

車中の様子を観察してみると、
皆さんいらだっているようです。

時計を見たり、電光表示板を見たり・・・

私はと言えば、
なるようにしかならないと思い、
松下幸之助さんの書籍を読んでいました。

同じ人身事故という自体に見舞われ、
身動きのとれない状況。
その事実は変わりません。

焦ったところで、
時計を見たところで、
電光表示板を見たところで、
電車が動くわけではありません。

事態が改善するわけではないのです。

そんな時、「読書をする時間が増えた」と
思って、読書する。
問題となっている事象から目をそらす。
これができれば、有意義な時間になります。

自分が直面している事実が
変えられるものか、変えられないものか。

自分の努力によって何とかなるものであれば、
一生懸命努力すればよいです。
(今回で言えば、交通手段を変更して
早く着くのであれば、それを探索することや、
訪問先への連絡など)

でも、変えられないものに
いらだっても、焦っても、仕方がありません。

変えられる部分に集中する。
変えられないものに対しては、
それを前提として、できることを考える。

これは、どんなことにでも言えます。
たくさんの法律相談を受けていると、
変えられない事実に焦点をあてて
悩んでおられる方がたくさんあります。

たしかにそれも無理からぬこと。

でも、立ち直るには、事実と解釈は
異なるということを理解して、
変えられる部分に集中する必要があります。

相談を聞きながら、相手の話に共感しながら、
相手の意識を変えられる部分に向けていく。
それも自分の役割と思って、
日々仕事をしています。

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