最近、スマートフォン等で簡単に録音することが
できるようになったこともあり、
録音する人が増えてきたように思います。
将来、トラブルになった場合でも、
録音の威力は絶大です。
機械的に記録されているわけですから、
誤りということが少ないと思われているからです。
特に民事裁判では、
仮に無断で録音していた場合でも
証拠として有効なので、
弁護士としてもここぞという時には
録音をお勧めすることがあります。
一方で録音の弊害も知っておく必要があります。
それは心情的な面です。
録音をするということは
相手への不信の表れでもあります。
無断で録音をしていたと後から
聞かされることは気分のいいものでは
ありません。
それだけで信頼関係が
崩れてしまうこともあります。
ですから、使い所を間違えないことです。
相手との信頼関係を重視する場面や
きわどい交渉場面などでは、
録音をすることで、
かえって合意できないということもあります。
録音をする場面は慎重に選ぶということが
何より大切です。