人への批判の結果は・・・~ネット上の誹謗中傷

最近、インターネットの掲示板への投稿に関する相談が増えています。

自分に対する誹謗中傷の投稿がなされた、何とかして欲しいというものです。

大抵、知人から「書かれていたよ」と言われて、見てみたらびっくり!
そこから気になって気になって仕方がなくなってしまうという方が多いです。

このような場合、掲示板の管理者に対して削除の請求と書き込んだ人の特定
(IPアドレスとタイムスタンプ)を依頼します。

その上で、書き込んだ人がどこのプロバイダを使っているかを特定し、
そのプロバイダに対して書き込んだ人の氏名や住所の開示を求めます。
(ここで、本人にプロバイダから通知書が届きます)

ここまでで書き込んだ本人が名乗り出てくることもあるのですが、
無視を決め込む人もあります。

ただ、無視というのはあまり適切な対応とは思われません。
ここで無視してしまうと、書き込まれた方としては、
プロバイダに対して裁判を起こすことになります。
そして、裁判費用もすべて書き込んだ人に後から請求されることになるのです。
(つまり、名乗り出なかったことによって数十万の費用が加算される)

何より、名乗り出てくれた方が、書き込まれた本人も、
少しは感情がおさまります。

裁判を経て、最終的に書き込んだ人が特定されれば、
その人との間で損害賠償をどうするかという話をします。

インターネットの掲示板は、書き込む方としては、
匿名のように思えて気軽です(実は匿名ではないのですが)。

一方、書き込まれた方としては、誰でも誹謗中傷の情報にアクセスできますし、
いつまでも残ります。

そのため、書き込んだ人はさほどの悪意がないのに、
書き込まれた人が大きな精神的な苦痛を受けるということが
ままあります。

そもそも、人の批判というのは、決していい結果を生みません。
本人に言わず、わざわざインターネットで隠れて投稿するという
その人のマインド自体が非常に後ろ向きで、そのマインドから
出てくる行動もまた推して知るべしです。

インターネットは折角の便利なツールなのですから、
悪い方向に使うのではなく、人が幸せになるために使いたいものです。

そして、人を批判するのではなく、
人に感謝する日々を暮らしたいものです。

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