ストーリーの大切さ

昨日、税理士の方から
お話しを伺う機会がありました。

その時、印象に残ったお話しが、
経費とすることができるか、
それはストーリーが大事、ということです。

一見経費に見えないものでも、
ストーリー次第で
経費とすることができるということです。

サービス業の方であれば、
ディズニーランドを利用することは、
サービスの勉強にもなるから、場合によっては
経費にすることも考えられるということでした。

私はさすがにディズニーランドの利用料を
経費にしようとは思いませんが、
ストーリーが大事という言葉には共感を覚えました。

裁判でも、ストーリーが重要です。

とかく、裁判所は理屈っぽくて、
血も涙もない、論理性だけが重要だと
思っている人が多いかと思います。

ですが、実はそうではないのです。

裁判官も人間です。
感情の生き物です。

一つひとつの事件を見るとき、
その事件がどんな事件か、
どんな背景で起きているのか。

それを
しっかりと理解してもらえるかどうかが
カギなのです。

どれだけ書類が揃っていようと、
どれだけ理屈が通っていようと、
「これはおかしい」という事件はあります。

「この人を勝たせてはいけない」という
事件があるのです。

私達弁護士の仕事は、
事件のストーリーを組み立てて、
わかりやすく説明する。

その上で、それに見合うだけの
法律的な理屈を提供するのです。

依頼者の立場に立ち、
その立場から見た世界を伝え、
公平な判断を促します。

そしてそのためには、
弁護士の力として、
人の話を聴く力、
ストーリーを組み立てる文章力・表現力、
豊かな感情…

様々なものが必要だと思います。

人間味のある弁護士を目指し、
がんばります。

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