信念を曲げて判断していませんか

トラブルに巻き込まれた時、

「どうしたらいいでしょうか」

こう聞いてこられる方があります。

この問いかけに答えるのは
なかなか難しいです。

ただ、多くの経営者の方は
アドバイスを求めているというよりは、
自分の中では
ある程度結論を持っていて、

自分の判断に間違いがないかの
確認をしたくて
問いかけていることが多いと思います。

自分だけで考えるより、
相手に語りかけることで言葉にすることで
整理されます。

そして、横にいて受け止める、
共感する、そんな人がいた方が
よい判断ができることが多いです。

私であれば、
その方の大切にしている思いは何かを
伺うようにしています。

みんなのためにならないことは
しないという思いか。

間違ったことは許さないという思いか。
お金は絶対損したくないという思いか。

どのような思いをもとにするかによって、
導き出す結論は異なります。

もし、その方の判断が、
その方の大切にしている思いと
ずれている場合、
それに気付いていただけるような質問を
しなければなりません。

とかく、トラブルばかりを見ている
弁護士の場合、早く和解で解決した方が
いいと思って、それを勧めがちです。

でも、それでは本当の解決にはなりません。

もちろん、多少お金がかかっても
トラブルに費やす精神的な時間を
削減したいということであれば、
早めに和解で解決することになります。

でも、間違ったことは許さないという
思いを重視するのであれば、
徹底的に戦うことになります。

不当な要求に対してお金を払うことは
自分にとっても
相手にとってもよくないと思えば、

これまた最後まで戦うことになります。

判断されるのはあくまでもご本人です。
結果を引き受けられるのもご本人です。

ご本人が納得しなければ、
本当に解決したとは言えません。

隣にいて、その判断の手助けをする。
それが私の役目だと思っています。

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