弁護の先に求めるものは何か?

「こんな結果になるとは思っていませんでした。
とても心が軽くなりました」

先日、相談に来られた方からいただいた言葉です。

この方は、当初、トラブルの相手に対して
弁護士から何らかのアクションをすることを求めて来所されました。

しかし、話しを聞いているうちに、この方が本当に
求めているのは、相手へのアクションというよりは、
自分自身が安心したいというところにあることが
わかりました。

そこから、その人の求めていることにフォーカスし、
心の悩みを掘り下げていったところ、
実は相手へのアクションよりも
自分自身の中でなさねばならないことがあることに
自ら気がつかれたのです。

私の事務所には、様々な悩みを抱えた方が来られます。

でも、当初の求めとは違った結論で終わることが
しばしばです。

たとえば、離婚したいという相談もあるのですが、
相談をきっかけにして、夫婦関係がよくなることもあるのです。

私は、相談に来た依頼者が何を求めているのか、
本当に望んでいるものが何かを
聞くように心がけているからではないかと思います。

表面的に求めていることと、本当に求めていることが
ずれていることがあるのです。

たとえば、離婚を口にしながら、心の中では
本当は仲良くなりたいと望んでいる。

このような場合、夫婦生活について、
悩みを聞きながら、いくつかアドバイスを
させていただきます。

目的は相手を負かせることではなくて、
弁護を通じて、
その人の幸せのためにサポートすること。

離婚弁護士もいいけれど、
夫婦が互いに仲良く暮らす、それを支援する弁護士が
いてもいいんじゃないかなと思っている今日この頃です。

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