視点を変えてみる

さくらももこさんが亡くなられたと報道されています。
年齢を聞いて、驚きました。
53歳。
早すぎる死だと思いました。

死というのは、あまりにも巨大で、考えさせられることがよくあります。

とある男性から知人との間のトラブルについて依頼を受けたことがありました。
途中まで進み、あと少しで解決というところになって、その方から電話がありました。

「先生、あの件な、もうやめにするわ」
「え?もう少しで解決できると思うのですが、どうなさいましたか?」
「いやね、この前近所の人が亡くなった。わしと同い年や。こんな小さなことで争っている場合じゃない。このことについて悩んでいる時間がもったいない。残りの人生、もっと意味のあることに使いたいと思ったんや」

このようになることは非常に珍しいのですが、死を目の前にすると、自分が一生懸命やっていたことが急にむなしくなってしまうことがあるものです。

私はよく時間軸を広げて考えて下さいということをお勧めします。
トラブルにあっている人は、トラブルのまっただ中にいるために、視野が狭くなってしまうことが多いです。
そのため、10年後の自分が今の自分を見たらどう思うか?と問いかけるのです。
これによって、視野が広がり、冷静な判断ができるようになることが多いのです。

一方、死を意識するということは、自分の今やっていることが自分の人生にとってどれほど意味があるかを問いかけるきっかけになります。私達はいつでも生きているのが当たり前に思っているからです。その当たり前を一度取り払うと、まったく違う次元から物事を見ることができます。最大のピンチと思った時にでも使える視点です。

終わりのある人生だからこそ、一日一日を大切に、かつ意味のあることに時間を費やしたいものです。

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