相手の心理を読む!?

ゴーン氏が保釈されました。
10億円の保釈金、住居に監視カメラ、
インターネットへの接続禁止など、
様々な条件がついての保釈です。

条件がつくことには
いろいろな意見もあるでしょうが、
弁護団の戦略がちという見方が強いようです。

私が感じたのは、相手の心理を読むことの重要性です。

2度の保釈請求が拒否されている状態で、
どうやって保釈を勝ち取るか。

裁判官の心理を読み取り、
裁判官が保釈の決定を出しやすい状況を
作り出すことが重要です。

裁判官としては、
証拠隠滅のおそれがあるために、
軽々に保釈の決定はできない。

保釈金だけでは証拠隠滅は
防げないと思っている。

一方で、勾留の期間が延びれば延びるほど、
ゴーン氏の裁判準備ができず、
防御権の侵害となってしまう。

つまり、証拠隠滅のおそれを下げられるような
条件を提示すれば、保釈許可となる可能性がある、
弁護団はこう踏んだと思われます。

これは、他の裁判でも同じで、
如何に裁判官を納得させ、
裁判官に判断の材料を提供するかが
カギを握ります。

裁判官の心理を読み、
裁判官の心理にあわせた
主張や証拠をそろえる。

これは、裁判だけではなく、
交渉でも同じです。

相手の状況を考えながら、
ぎりぎり妥結可能な案を考える。

まだまだ未熟ですが、
成長していきたいと思います。

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