「がんばってます」でいいですか?

社員や部下を指導する際、
社員や部下側の返答として、
「がんばっています」
「私もがんばっているんです」
という言葉があります。

これに対して、
どのように対応をしているでしょうか。

「がんばっている」というのは、
その人の解釈、思いです。

経営や仕事はその人の解釈では
やっていけません。

結果が出なかった時に、
「私も頑張ったんですよ」と言って、
許してくれるお客さんはいません。

解釈ではなくて、
事実はどうなのか。

設定した目標、
目指した成果に向けて、
どのような行動を取ったのか。

何をしたのか。

そして、その行動は
目標達成に向かって効果的であったのか。

そこをしっかりと自己評価してもらう。

そして、自分のとっている行動で
目標を達成できるかどうかを
しっかりと自覚してもらう。

もちろん、定量的なものと定性的な
ものがありますから、すべて数値に
置き換えることができるわけではありません。

しかし、数値で把握可能なものは、
しっかりと数値で確認する。

そうしないと、いつまで経っても
「がんばってます」で終わります。

ただ、これをやるときには、
当該社員の目標がきちんと
定められていることが前提です。

そして、企業にとって求められる
人材像が明確なことも前提です。

もっと言えば、
誰のために何のためになぜ
この会社を経営しているのかという
経営理念が明確であることも前提です。

企業にとって求められる人材像を明確にし、
社員が目指すべき方向を指し示し、
そこに向かって共に成長していく。

そういう企業文化をつくり上げていく。

一筋縄ではいきませんが、
これをしっかりやるところから、
労務トラブルの予防は出発します。

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