採用のよくある落とし穴~「優秀な人」を雇おうとすると失敗する!?

従業員トラブルが起きる会社にも特徴があります。

それは、採用戦略の誤りです。

普段はしっかりしている会社でも、
急な人手不足等で採用戦略にブレが生じることもあります。

よく、優秀な人を雇いたいという経営者がいますが、
「優秀」とはどのような人でしょうか。

学歴のことか、ものわかりがいいことか、頭の回転速度か。

そうであるとすれば、
「優秀」だけれども、会社にとっては
「有害」になるおそれのある人はたくさんいます。

「優秀」な人が社長の方針にたてついてばかりいたら、どうですか?

邪魔に思えてしまうでしょう。
頭がいいだけに、論破してくるかもしれません。

そんな姿を見た他の従業員はどう思うでしょう。
団結力にもひびが入ります。

その人自身にとっても不幸なことです。
雰囲気の合わない会社に入ってしまうのですから。

ですから、「優秀」な人ではなく、
一緒に働きたいと思える人を採用すべきです。

それは、自社の理念を理解して共感できる人、
会社の文化になじめる人、好きになれる人、
色々な言葉に言い換えることができると思います。

ちょっとやそっとではわからないかもしれません。

だからこそ、新卒であればインターンシップが有効ですし、
中途採用でも、面接に加えて、一緒に食事をするなどして人間性を判断したいものです。

最近は比較的長期のインターンシップを行う企業が多くなっています。
新卒者側にとってみても、数日間会社で実際の仕事をしてみることで、
あうあわないを判断することができ、双方にメリットがあります。

いずれにしても、誰を会社に入れるかはとても大事です。

一度雇い入れてしまえば、そう簡単に解雇することはできません。
その人が辞めるまで関わり続けなければならないのです。

採用の時にかかる手間に比べれば、
はるかに多くの手間がかかることになってしまうのです。

ですから、採用の前によくよく吟味したいものですね。

ちなみに、今般の働き方改革関連法の成立により、
今後は中小企業にとって採用が困難な自体に拍車がかかることが予想されます。

※このあたりは随時セミナー等でお話しさせていただきたいと思います。

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