契約書シリーズ。
今回は契印(けいいん)について。
契約書が複数ページある場合、
折り目の部分にまたがって
押印をします。
これを「契印」と言います。
なぜこんなことをするのか?
ずばり、偽造変造の防止です。
後で、1ページだけ差し替えるということが
できないようにするのです。
※契印があるものを後で差し替えると、
契印のないものになってしまい、
ばれるわけです。
これとよく似たものが割り印。
たとえば、合意書を2通作った場合、
その2通が同じということを
証明するために、
2枚を少しずらして置き、
両方にまたがるように
押印するのです。
これも偽造変造の防止が目的です。
そんな悪い人いないだろうと
思う人もいるかもしれないですが、
世の中には悪い人もいるのです。
証拠を確認していた時に、
1ページだけ契印がなくて、
「あれ?」と思ったところ、
後から差し替えていたことが
判明したということもあります。
相手を信頼することはもちろん大事ですが、
転ばぬ先の杖、です。
リスクはなるべく避けるためにも、
最低限の知識は
知っておかれることをお勧めいたします。