相談でよく受ける質問に、「親に請求できないのですか?」
という質問があります。
お金を貸したけれども、返ってこない。
でも、本人にはお金がない。
親はお金があるから、返して欲しい。
親には責任があるはず。
お気持ちはとてもよくわかります。
ただ、残念ながら、いくら子供の借金でも、
親に責任はありません。
もちろん、道義的な責任を感じて、親が任意に
支払う場合はあり得ます。
しかし、それを強制することはできないわけです。
他に、親が責任を負うのは、親が保証をした場合です。
保証人になっていれば、貸したのと同じ金額を
請求することができます。
お金を貸すときには、きちんと返す力があるのかを
しっかりと見極める必要がありますし、保証人を
要求するなら、貸すときです。
借りる時の恵比須顔、返す時の閻魔顔とは
よく言ったもので、貸すときは相手が弱い立場ですから、
色々と要求できます。
でも、貸した後では、保証人の追加はなかなか通りません。
大切なお金。
たとえ友達に貸す場合でも、契約書や保証人、
返済期日など、しっかりと弁護士に相談してから
決めたいものですね。