とあるお店でのこと。
黒米おにぎりを注文。
「こくまいをお願いします。」
「はい。くろまいですね」
あ、直された・・・
まぁ、どちらが正しいかわからないので、
別によいのですが、違和感がありました。
どちらが正しいのかという違和感ではなく
(何が正しいかは置いておいて)、
顧客が間違った言葉を使った場合、
それをいちいち正してしまう人があります。
弁護士も同じで、
「相殺(そうさつ)」と読んだ依頼者に対して、
「そうさいですね」といちいち言い換える。
「遺言(ゆいごん)」と読んだ依頼者に対して、
「いごんですね」といちいち言い換える。
という場合があります。
法律的な言葉としてはそうなのですが、
受け取った側がどう思うでしょうか。
特別に親しい間柄であれば、
間違いを指摘してもいいとは思いますが、
顧客に対して果たして言う必要があるか。
やはり、相手がどう受け取るかを考えて
言葉を選ぶべきだと思います。
これは様々なところで言えることで、
仮に正しいことであっても、ただ言えば
よいわけではありません。
言っても相手が受け取らなければ意味がないわけで、
そもそも言うべきか、いつ言うか、どんな言葉で言うか、
誰が言うか、などをしっかりと考えるべきだと思います。
またこの人と話をしたい。
またこの人に依頼したい、お願いしたいと言っていただけるよう、
言葉を磨いていきたいと思います。