その会話、録音されているかもしれません

最近、報道等で、録音データが問題となることが多くあります。

実は、裁判の証拠としても録音データが提出されることが多くなってきています。

民事裁判と刑事裁判では、証拠として使えるかについて差があります。
ただ今回は、録音データは証拠として強力であるということを知っておいていただきたいと思います。

通常、言葉のやりとりの場合、「言った」、「言っていない」の水掛け論に終わり、
最終的には証明する責任のある側(多くは金銭を請求している側)が、負けることになります。

しかし、録音データが残っている場合で、その音声が問題となっている日時、場所の音声で、
その人の音声に間違いないということになると、言葉の内容それ自体には争いがなくなります。

あとは、どのような趣旨で言ったのか、前後がどうなっていたのかということです。
ただ、このレベルでの戦いは苦しいことが多いのが事実です・・・

よくも悪くも事実の解明には役立つのが録音データ。

ただ、最近いくつか遭遇した事案として、予めボイスレコーダーを準備し、相手のことを挑発して、怒らせて、言質を取るという方法で録音をされることがあるということです。

挑発してということであれば、裁判では有利になるものの、それを証明することも至難の業です。
(証明できたことはありますが、ぎりぎりセーフという印象です)

いつ何時録音されているかわからないご時世になったと自覚して、
言葉には注意したいと思います。

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