ネットの誹謗中傷

最近、インターネット上に
自身に関する誹謗中傷の記事が
投稿されているという相談が増えています。

誰でも気軽にインターネットに
投稿できるようになったことに
よるものと思います。

投稿する方としては、
気軽に、何の気なしに
大丈夫だろうと思って
投稿することが多いでしょう。

ところが、掲載された方としては、
精神的に大きな痛みを覚えます。

何せ、インターネットは誰でも
アクセスできます。

実際はあまり見られていなくても、
すべての人に見られているのではないかという
錯覚に陥ります。

友達と会話する時でも、
そんな不安がつきまとうのです。

そのために、ついつい投稿を見てしまう。
そして落ち込む。

この繰り返しです。

こんな時に弁護士ができることは
2つです。

一つは投稿記事の削除。
もう一つが書き込んだ人の特定です。

投稿記事の削除については、
被害を受けたその人に関する投稿といえるか(特定性)
記事の表現が名誉毀損と言えるか
が問題になります。

第三者が見たときに、その人のことを指していると
わかる程度であれば、仮に伏せ字が使われていたとしても、
特定性があると言うことができます。

名誉毀損も、一般の人が見れば、
その人の社会的な信用が下がるような表現であれば、
認められます。

いくら表現の自由があるといっても、
他人の権利を侵害することは許されません。

ルールを守って投稿してもらいたいものです。

そして何より、インターネットは人を傷つけるためではなく、
世の中をよくするために使いたいものです。

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