調停委員に感謝はしていますか?

離婚の協議がうまくいかない場合、
無理矢理に離婚することはできません。

日本では、裁判の前にまず調停を
申し立てることになります。

ただ、この調停、非常に時間が
かかります。

期日は1~2ヶ月に1回。
しかも、交互に話を聞くため、
午前中いっぱい、もしくは午後いっぱい
かかります。

しかも、感情的な話が多く、
なかなかまとめるのは大変です。

これをまとめるために
間に入ってくれるのが
調停委員。

裁判所の職員というわけではなく、
いつもは普通の仕事をしている
方々です。

弁護士がなる場合もありますが、
ほかにも司法書士や不動産鑑定士、
経営者などがなる場合もあります。

人のトラブルの仲介ですから、
誰もやりたがりません。

しかも、報酬は出るのですが、
仕事の内容に見合ったものでは
なく、ボランティアのようなものです。

ですから、私はいつも申し訳ないと
思うのです。

私は代理人という立場です。
本人の権利を守るために
戦うことになります。

ですから、調停委員にとっては
無理難題と思われることも言うことが
あります。

でも、求めているものは
最終的な解決です。

ですから、調停が成立した時、
本当にありがとうございましたと
伝えます。

一方、先日、
「弁護士からお礼を言われたのがはじめてだ」と
言われました。

弁護士がお礼を言うのが苦手なのか、
調停委員の苦労を知らないのか。

わかりませんが、こんなことでは
調停委員をつとめて下さる方が
減ってしまうのではないかと思います。

積極的に感謝を伝え、
トラブルが少しでも減るための
活動に尽力していただければと
思っております。

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