弁護士の仕事をしていると、
とかく理屈が多くなります。
法律ではこうなっている。
裁判所の判例はこうなっている。
たしかにそうです。
このこと自体は弁護士に求められる
知識ですし、重要なことです。
でも、人を説得したり、
人に話をするときに、
理屈だけでよいか。
それは違うと思います。
どれだけ正しいことであっても、
嫌いな人から言われれば、
聞く耳を持ちません。
むしろ、嫌いな人だとすると、
正しければ正しいほど
「おまえに言われたくない!」
となるものです。
理屈で考え、
論理的に正しいことは
大前提ではあるのですが、
弁護士にとって必要なのは、
それにも増して、信頼関係。
何を言うかも大事だけれど、
誰が言うかはもっと大事。
誰が言うかの「誰」に
しっかりと自分が入ることが重要です。
師走の時期、忙しいと何かと
おろそかにしがちですが、
気を引き締めて、
一つ一つ丁寧に、
対応していきたいと思います。