2018年6月8日、千葉大学医学部付属病院がCTの報告書の見落としでがん患者2名が命を落としたと発表しました。
担当医が画像診断報告書に書かれた「肺がんの疑いがある」という記載を見落として、自分の専門分野の首や頭にしか注目しなかったことが原因だとされています。
チーム間でのコミュニケーション不足。
専門分野しか見ない視野の狭さ。
色々な問題があると思います。
でも、これは病院の問題だけではないと思います。
弁護士が扱っているのはなまの事件です。
一つの事件でも、弁護士の専門分野、税理士の専門分野、社労士の専門分野がごちゃ混ぜになっていることが多いです。
でも、依頼される方にとっては、どれがどの専門家に相談すべきものか、わかりません。
中には、「それは私の専門ではないので」とタッチしない、自分の専門部分しか見ないという専門家もいます。
でも、それは不親切ではないかと思います。
場合によっては問題を見落とすことにつながります。
もちろん、専門ではない分野について専門家として関わることはできません。
でも、チームで対処することはできるはずですし、問題をしっかりと適切な専門家につながねばなりません。
特に、会社からの相談であれば、顧問税理士がいるはずですし、顧問社労士がいる場合があります。相談を聞いていて、税理士や社労士の分野が出てくれば、税理士や社労士に連絡をとって、一緒に問題解決に当たることが大事だと思います。
常に広い視野を持って、常に広いネットワークを持って、専門外のことは速やかにその道の専門家に相談する。そして総合的に解決する。
弊所は弁護士1人の小さな事務所です。でも、小さな事務所だからこそ機動力があります。小さな事務所だからこそ、他の専門家と速やかに連携を取ることができます。
解決すべきは依頼者の悩み。そのために最短最善の道を提供します。