報道によると、来年度より、タブレットを使ったウェブ会議システムで
裁判が行われるとのことです。
もちろん、全体で行われるのではなく、一部の裁判所で、しかも
遠隔地の弁護士の場合ということのようです。
ようやく、か・・・という印象です。
司法の世界はIT化がとてつもなく遅れています。
手続きが法律によって細かく決められていることや、
情報流出のおそれ(セキュリティの問題はIT化していなくても
同様の問題があると思うのですが・・・)等の懸念があり、なかなか進まないのです。
(弁護士の中にも反対派と賛成派があります)
そのため、法律事務所のICT化も一部にとどまらざるを得ません。
たとえば、訴状は今でも郵送(もしくは持参)でなければ受け付けられません。
書面の提出は、郵送、持参、FAX!(ネット提出、メール提出はなし)。
初回の裁判は必ず出頭(原告のみ)。
電話会議システムはあっても、Web会議システムはない。
などなど。
未だに法律事務所では、FAXが超重要なのです。
そのような中でも、時間を有効活用し、
質の高いサービスを提供できるよう、
努力し続けたいと思います。
そして、裁判所が利用者にとって
より使いやすいものになるよう、願ってやみません。