よく、話すのが苦手で・・・と言われる方があります。
また、ちまたでは話す技術に関する書籍やセミナーなど、たくさんあります。
それだけ、需要があるのだと思いますし、話すことの得手不得手については
自覚している方が多いのだと思います。
でも、もっと大事なことがあると思っています。
それは、人の話を聞くことです。
スピーチ等のセミナーと比較すると、人の話しを聞くことに特化したセミナーなどはなかなか少ないと思います。
先日、自分の話している姿を動画で撮影して見るとよいという記事を書きました。
では、自分が人の話しを聞いている場面を動画で撮影されたことのある方はいらっしゃるでしょうか。
おそらく、ほとんどないと思います。
ですが、これも試してみると、意外なことがたくさんわかります。
たとえば、関心がないと思って聞いていると、思いの外それが表情に出ていたり、頷き方や返事の仕方に出てきたりしているのです。
話すのは技術、人の話を聞くのは器とも言われます。
人の話を聞くためには、その人に対する愛情や関心がなければ真剣には聞けません。
仮にその話に関心がない場合でも、話し手に対する信頼、愛情、尊敬の念があれば、今まで関わりの無かった分野の話しでも、真剣に聞けるものです。
なかなか聞く器のある人が少ないからこそ、この器を身につけた人は、たくさんの人に愛されます。実際、この人は話しやすいな、と感じる人の周りには、いつも誰かがいて、賑やかですよね。
3歳の子供の話でも真剣に聞けるだけの器を磨き上げたいものです。